債務整理・自己破産
自己破産の具体例
自己破産手続きの事例
マンションは失ったが、家族の笑顔が・・・
Cさん(38歳)はIT関連の会社に勤めていたが、半年前にリストラで失業。失業するまでの2年間は、会社の業績不振でボーナスがカット。そのころから子供の教育費や住宅ローンの支払いに追われ、妻がパートに出ても返済は追いつかず、サラ金業者数社から借り入れてローンの支払いに充ててきた。しかし、失業後は生活費のための借り入れも加わり、サラ金の負債額は500万円に上った。住宅ローンの負債額は3000万円。返済は3ヶ月以上滞納しており、再就職の目処も立たない。夫婦仲もギクシャクし喧嘩が絶えない。
思い悩んだ末、Cさんは、弁護士に自己破産手続を依頼した。
Cさんの場合は、自宅マンションを所有していたため、裁判所から破産管財人が選任され、少額管財という手続となった。申立から約3ヵ月後、債権者集会が開かれ、債権者から異議がないまま免責決定を受けた。
自宅は、1年後競売となったが、Cさんは債権者からの熾烈な督促から解放され、就職先も見つかり、近くに小さなマンションを借りて家族4人の平穏な生活を取り戻した。妻にも笑顔が戻り、子供たちも明るい。
Cさんは、自己破産をする前は、社会の落伍者になるんじゃないかと悲壮な思いであったが、今は本当に思いきって手続をとってよかったとしみじみ感じるようになった。